葬儀の挨拶でのお悔みのマナーで注意すべき3つの視点と言葉のかけ方!

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亡くなった人の、家族に対するお悔やみの言葉のルールやエチケットは、今さら感があって、なかなか人に聞けるものではないですね!

当記事を読むことで、お悔みの言葉の背景まで理解し、ただ例文を暗記した言葉を添えるのではなく、ご遺族に対して、心から、お悔みの気持ちを表すことができるようになります。

葬儀のお悔み言葉のマナーで注意すべき3つの視点

お寺で葬儀を行うのは、有名人や政治家、長い歴史のある檀家のご遺族に限られ、一般の人は、世俗的な葬儀社や自宅での葬儀が執り行われます。

このように、一見、現在の日本の葬儀のほとんどは、葬儀の場を宗教儀礼行う場とは別の場所にて、執り行うため、宗教的に無色のように思われます。

ただ葬儀社や自宅での葬儀でも、当該喪主家の宗派の僧侶を導師としてお招きしている点で、宗教的儀式の側面があります。

具体的には、導師によって、故人の魂を冥界に、スムーズに導くのが、葬儀の儀式の意味です。

弔問客は、あくまでお悔やみの気持ちをご遺族に、伝えるために、参列するのが本筋です。ご遺族を慰める場ではありません。

この観点から、

  1. お悔みの言葉も、宗教色に抵触しない表現を行う必要があります。
  2. また弔問する者として、お悔みの気持ちを表す言葉であって、実際にご遺族をお慰めする言葉ではありません。この観点からも注意が必要です。
  3. 通夜や告別式では、最後のお別れになるので、いろいろと故人の死因を詮索しがちになりますが、マナー違反です。お悔やみの気持ちを表すのが、本筋だからです。

さっそくご遺族への具体的なお悔やみ言葉のかけ方を紹介していきます!

4つの一般に使用される文例の是非
  1. 「この度は誠にご愁傷様でございます。心からお悔やみ申し上げます」◎
  2. 「ご生前はなにかとお世話になりました。悔やまれてなりません」◎
  3. 「お慰めの言葉も見当たらないです。回復を願っていましたので、残念でなりません」☓
  4. 「残念なお気持ちお察し申し上げます。できることがありましたらお手伝いいたしますのでお申し付けください」☓

解説

1.について!「この度は誠にご愁傷様でございます。心からお悔やみ申し上げます」◎

宗教的に無色なお悔やみの言葉です。内容的にも、参列者として、お悔やみの気持ちを表していて、葬儀の趣旨に適合します。

どんな宗教でも、この言い方なら、儀式のしきたりに反するということもないです。

「ご冥福」「供養」は仏教の儀式で使用される用語です。したがって、仏式葬儀以外の神道式や、キリスト教式などの儀式では、儀式の主催者である喪主に対して、失礼にあたることもあるので、要注意です。

葬儀が、神社や教会の付属施設で行われるときには、仏教式ではないと予期しましょう!

葬儀社内でのお通夜や葬儀は、ほとんどが仏式ですが、念のため、葬儀社内のスタッフに、受付を済ませる前に、確認しておくのが無難です。

 

 

2.について!「ご生前はなにかとお世話になりました。悔やまれてなりません」◎

参列者として、故人から受けた恩義に、感謝の意を表すもので、お悔やみのお言葉に、気持ちを添えたものとして、好印象です。

生前の故人との関係性について、は二言、三言で、簡潔に言い表すことが、肝要です。

会社関係での参列なら、「ご生前は会社でお世話になりました。」等で済ませます。「部下で、課長職のころにお世話になりました。」など、具体的な内容になればなるほど、くどくなったり、自慢話に聞こえるので要注意です。

 

 

3.について!「お慰めの言葉も見当たらないです。回復を願っていましたので、残念でなりません」☓

前半の「お慰めの言葉も見当たらないです。」が余計な一言になっています。本来、葬儀の場は、ご遺族を慰める場ではないです。故人の魂を成仏させる儀式の場です。参列者は、お悔やみの気持ちを伝えるために、弔問しているのです。ご遺族の気持ちを慰めるためでは、ありません。

 

 

4.について「残念なお気持ちお察し申し上げます。できることがありましたらお手伝いいたしますのでお申し付けください」☓

参列者として、お悔やみの言葉を表す、本来のお悔やみ言葉をの趣旨を全体的に逸脱していて、不適切な例といえます。

ご遺族のお気持ちをお察しするのは、ご遺族の気持ちを慰めることに通じてしまいます。しかし、前記の通リ、参列者は、お悔やみの気持ちを伝えるために、弔問しているのです。ご遺族の気持ちを慰めるためでは、ありません。

葬儀での服装や香典のエチケットについて読む!

お悔み言葉のかけ方のマナー

葬儀会場で口頭でかけるのが原則

葬儀会場での参列にて口頭で お通夜や葬儀会場に弔問してお悔やみ言葉を口頭で、かけるのが、マナー上の原則です。

お悔やみ言葉というのは、訃報を聞いて、お悔やみの気持ちをご遺族に表すものです。
したがって、葬儀会場で、実際に弔問して、お悔やみ言葉をかけるのが、マナーです。

家族葬では?

最近では、家族葬といって、故人のご遺族や、喪主の指定した人のみが参列する葬儀が、増えてきました。

この家族葬では、一般の人の参列そのものが、困難ですので、葬儀後に弔問して、お悔やみ言葉をかけるなど、弔問客としての配慮が必要になります。

家族葬では、誰がどこまで葬儀に参加できる?

電話で

訃報を聞いていても、海外に赴任中など、葬儀や、葬儀後に弔問することが困難な場合があります。

このような場合は、電話にて、お悔やみのお言葉をかけることも許容されます。

ただし、故人の逝去された前後では、喪主をはじめとするご遺族は、葬儀の準備等で、多忙を極めます。

そこで、電話の時期や時間につき配慮が必要になります

さらに、電話は、参列とくらべて、手軽な伝達手段となるため、後日(上記例では、帰国後)弔問して、お悔やみ言葉をかけることになります。

手紙で

故人の逝去後、かなりの時間を経過してから、訃報を耳にした場合で、かつ弔問にも行けないようなケースでは、手紙で、お悔やみ言葉をしたためることもできます。

香典については、他に葬儀に参加された方に、喪主が、香典を辞退したかどうかを確認し、
香典を辞退していない場合には、香典を同封することも許容されます。

香典を辞退しているときには、お手紙でのお悔やみのお言葉に加えて、お線香などをお手紙とは別の宅急便などで、送付するなど配慮が必要です。

メールで

家族葬などで、葬儀に参列できない場合に、手紙よりも、スピーディーに、お悔やみ言葉が、ご遺族に伝わる方式として、メールがあります。

メールは、手紙よりも、スピード感がある反面、電話よりもお手軽感があるため、メールで、お悔やみ言葉をかけることが可能な人は、限られます。

メールでのお悔やみが可能な人というのは、一定の関係のある人から、訃報をメールで受け取った人です。

  1. メールで訃報を受けた場合にその返信でお悔やみを伝える場合
  2. メールでの訃報の送り主が、友人など、喪主やご遺族と親しい関係にある場合                                                                        父親を亡くした友人へ大学生がメールを送るときの文例と注意点
  3. メールでの訃報の送り主が、喪主やご遺族の会社の上司や同僚、取引先など、すぐにで、弔意をすべき関係にある        父を亡くした同僚へのお悔みをメールで送るときの文面と注意点!

 

 

電話と同様に、本来のマナーから見ると、亜流のお悔やみ言葉のかけ方になります。
そこで、可能なかぎり、メールを送信したあとで、葬儀や、葬儀後の弔問で、口頭でお悔やみを伝えるのが、マナーに合致します。